「そうだけど?」

 もう、バレたものはしょうがないな。

 俺が気をつけていなかったからな。

 「なんで猫かぶってるの?」

 なんでって・・・そこを聞いてくるか。

 別にこいつに理由を教えなくてもいいよな。

 「お前に教える必要あるか?」

 「いえ・・・・ありません・・・」

 言い方きつかったかな?

 まあ本当のことだから別いっか。

 俺は気になっていたことを聞いてみた。

 「なあ、お前もなんか秘密あるんじゃねえの?」

 「っ!!!」

 橘の体がビクリと震える。

 やっぱりか・・・。

 「俺も教えたんだから教えろよ」

 「やだ!だって井龍は理由を教えてくれなかったじゃん!!」

 なるほどな・・・。

 そうゆうことなら・・・な。

 「じゃあこんなことされてもいいのかよ?」

 そう言って俺は橘にキスをした。

 触れるだけの軽いキス。