ジッと橘の寝顔を見ていたことを思い出し少し恥ずかしくなった。

 うっわ!

 俺何見とれてんだよ!!

 見とれてなかったぞ、断じてそんなことはない!

 一人で解釈をしていたら橘が起きた。

 え、やばくね?

 「んん・・?・・・・・井龍!?」

 橘は起きるなり大きな声で俺の苗字を言った。

 いや、言ったというより叫んだの方が正しいかもしれない。

 「っ・・!声でけえんだよ」

 「あっ!!ご、ごめんなさい・・・・って、え?」

 「あ・・・・・」

 やっべぇ、そのまんま喋った。

 やばい、まじでやばい。

 「あの・・・もしかして・・・・・猫かぶってる?」

 あ~あ。

 やっぱり気づかれたか。

 まあ気づかない方がおかしいけどな。