「今…!ラブレター…」


「捨てたけど。何?」

「何で捨てるの!?皆梓羽さんの事想って書いてくれたのに…っ」

はぁと溜め息をつく小悪魔。


髪の毛をくるくるさせながら、目をこっちに向けてくる。



「あのね、今捨てたのは別にいらない人のだし。あたしは金持ちでカッコいい人じゃなきゃ嫌なの。今どき手紙で伝えてくるなんてダサすぎ。」




「そんな…っ」


その直後、大きな音を立てて愛梨が入ってきた。


「はろろ~ん☆愛梨ちゃん只今参上☆今ね、おいしいおやつゲットしてきて…」



愛梨はゆらら達の異様な空気に首を傾げる。


「あれれ?何この空気っ。」


「な…んでもないよ。愛梨。」


ゆららは隠すように笑う。


愛梨はまた首を傾げた。




するとガタッと小悪魔が席から立ち上がった。


「気分悪いから帰る。」


「え~!るーたん帰っちゃうの~?」





小悪魔は何も言わないまま、部屋を出て行った。