目をつむりながら手探りでタオルを探す。



前の家と位置が違ってすぐに見当たらなかった。



「はい、タオル」



という声と同時に



私の顔にタオルが押しあてられ、顔を優しくふかれる。



ゆっくり目を開けると楽しそうに誠治が笑っていた。