松原さんは自動車メーカーに勤めているらしく、部屋には車の模型がたくさんあった。



誠治くんはW大の社会学部。



部屋の掃除が落ち着いたら勉強見てもらう約束をしていた。



「あのさ、'誠治くん'ってゆうのやめない?」



「え?」



リビングでお茶をついで飲んでいた私が'誠治くんもお茶飲む?'って聞いたところから始まった。