『のんちゃん、傷洗ってくるね。』 「うん…気を付けて」 私はこの場から去りたくて 誰もいない校舎の水洗い場まで走った。 『先輩の応援、嬉しくて浮かれたのかな…。』 ――ポロッ。 気がつくと、私は泣いてた。