「うん、そうだね」

あたしと麻佑と康太で学校に向かった。

「じゃあ杏理、私こっちだから」

「麻佑も康太もじゃあね」

あたしは席に着いた。

やばい!!

筆箱忘れてしまった…。

あーどうしよ!

え?

あたしの前にはシャーペンと消しゴムが置いてあった。

隣の人かな?

そこにはキレイな顔をした男の人がいた。

「キレイ…」

その人はこっちを向いた。

まつげが長くて二重の大きな目、カッコイイ。

「あっ、あのありがとうございます」

「別に…」

あたしは無事に受験を終わらせた。

いい人だったな…。