「とりあえず、1回練習見に来い。」 「わかりました。」 いやいや、承諾した。 宮下先生がいい先生なのは、一目でわかった。 バスケを心から愛しているのも、すぐにわかった。 でも、自分には無理だ。 中学3年間頑張っても、初心者並に下手なんだから。 3日後の放課後に部活見学を行くことにした。 きっとみんな上手くて、私が入る隙間はないんだろう。 見るだけ。 私は心にそう決めていた。