桂雅は両手に調理器具や食器、小物などをいっぱい持たされていた。

『なんで俺だけ荷物持ちなんだよ!!おかしいだろ!!ちゃんと持て!!』

桂雅は怒って荷物も突き出した。

かなりご立腹の様子だったので俺達もそれを取った。

『根性ねーな。男のくせに。』

千歳は呆れたようにため息をついた。

『それなら彼方や理都だって男だろ!?』

桂雅は必死に反論していた。

なんだかんだしている内に屋敷に着き、彼方達は取りあえず今ある物も片づけた。

しばらくすると頼んでいた荷物も到着した。

『本当にここでいいんですか?』

作業員の人達は少し戸惑った。

『はい。ここに並べていって下さい。』

彼方は少し説明し屋敷に重ならない場所に運んでもらった。

『ありがとうございました。』

全て運び終わった時にはもう日が傾く16時48分だった。

『『暗いのは好都合だ。さっさとやってしまおう。』』

双子は屋敷の扉を開け、荷物も運び始めた。

『俺達もするか。』

桂雅もそれに加わり、すぐに彼方達も手伝った。

それから1時間半後やっとのことで全て運び込んだ。

『終わったー!重すぎだろー。』

桂雅はダイニングの椅子に座った。

『そう言えばさ。この屋敷ってどこから電気や水道引いてきてんの?』

千歳の疑問に彼方達は固まった。