それもそのはずだ。

彼方達の前には見慣れない道、、そこの電柱には「末原市3丁目」と書かれていた。

『『成功のようだな。』』

いつの間にか双子も外に出ていていた。

『よし、買い物行くか!』

千歳は真っ先に駆けだした。

『買うものはっと・・・。』

彼方はポケットから買い物メモを取り出し千歳の後を追った。

『『行こうか。』』

『ちょっ・・・待てよ!!』

彼方の後に双子と桂雅もついてきた。

彼方達はそれぞれにいる物を見てまわり、購入すると全て空き地に運んでもらうよう頼んだ。

『うわっ、このパソコンかっけー!』

桂雅は一台のパソコンの前で止まった。

それは漫画で出てくるような3つのモニターの大きな物だった。

『『すごいな。・・・彼方、お前買うか?』』

双子はパソコンをみて俺に言った。

『俺が?』

彼方は桂雅が買うと思っていたから自分に言われ少し驚いた。

『『作戦をたてたり、周りの状況を知るには便利だろう。』』

双子はパソコンに手を置いた。

『確かに・・・。あった方が楽か・・・。』

双子の言うとおり俺はパソコンを買った。

千歳は彼方らしいと笑っていたが、桂雅は少し欲しかったのか軽く拗ねていた。

『『こんなものだな。それじゃあ桂雅がんばって。』』

『ざけんなよ、おい!!』