『え、だって1000億って・・・。』
桂雅はその笑みに固まった。
『ざっと見ただけでと言ったんだ。』
『誰も1000億しかないとは言っていない。』
双子は手帳を取り出した。
『と言うことは・・・。』
彼方はどこかはめられた気になった。
『『総資産2京238兆5781億6024万円だ。』』
双子は誇らしそうに手帳を閉じた。
彼方達はその額に言葉が出なかった。
『・・・・やられたな。』
千歳は椅子に座った。
『んだよ。めちゃくちゃあるじゃん。俺泥棒しなきゃいけなくなるかとおもったぜ。』
桂雅はほっと息をついた。
彼方も世界相手に1000億で足りるのか内心不安だった。
桂雅の言うとおり泥棒でもするはめになるんじゃないかと心配していたが無駄だったようだ。
『でも相手は世界だよ?いくら京単位でも足りるのか?』
千歳は一応確認した。
『保証は出来ない。』
『相手は一応世界だ。資金も豊富だろうからな。』
双子は少し目を伏せた。
『ま、いざとなったらマジでどっかから調達しなきゃな。』
桂雅はそう勢い良く立ち上がった。
『『資金は制覇したところから調達すればいい。わざわざ盗む必要はないよ。』』
双子は小さく笑った。

