あれから一ヶ月。

彼方達は毎日屋敷に向かい、掃除、片付けした。

あの不思議な結晶は双子が色ごとに割りいろんな物にし普段身につけている。

どうやら結晶は身につけているだけで効果が発揮され屋敷に入れるらしい。

桂雅は赤の結晶で指輪。

千歳は黄色の結晶でピアス。

理都は紫の結晶でブレスレット。

理乃は緑の結晶でブレスレット。

彼方は青の結晶でネックレスを身につけている。

学校では最初は先生に注意されたが彼方達が絶対にはずさないと言い張ったので先生も説得を諦めた。

『よっしゃー!!終わったー!!』

桂雅は床に寝転がった。

『はぁ、やっと片付いたな。』

千歳も手に持っていた雑巾を置いた。

『『ここまで片付けば上等だろう。あとは家具を買わなければ・・・。』

双子は殺風景な部屋を見渡した。

ダイニングルームのテーブルと椅子。

書斎の本、テーブル、椅子。

キッチンの調理場はあるが他の物は使い物にならず全て処分した。

『でも全員分も買って1000億でたりるのか?これからの活動資金もあるんだろ?』

桂雅は心配そうに起きあがった。

『『誰が1000億しかないって言った?』』

双子は怪しく笑った。