『行くか・・・。』
桂雅はそう呟くと理都の入って行った方へ降りていった。
千歳も理乃を追いかけて行った。
入り口からは階段になっていて彼方は暗いなか踏み外さないよう慎重に二人を追いかけた。
降りていくと理乃達の方の階段とつながり一つの大きな部屋に出た。
『ここは・・・。』
正面の壁には巨大なモニター、操作器具がずらっと設置されていた。
『調べてみるとこれいわゆる「時空転送機械」のようなんだ。』
理都は機械に何か打ち込み始めた。
『『『時空転送機械!?』』』
彼方達は聞き慣れない言葉に混乱した。
『そう。時間は無理みたいだけど空間移動、つまりここからいろんな所に移動出来るみたいなんだ。』
そこにはこの機械の使用条件、方法などが書かれていた。
『世界中どこでもか?』
『『もちろん。』』
桂雅は双子の答えに「嘘だろ・・・。」と呟いた。
『決定だな。』
彼方はそう確認をとった。
『あぁ。』
『賛成だ。』
『『物置に大金もあったしな。悪い気もするがそれを資金に使おう。』』
四人も賛成し俺達はここを本拠地にすることになった。

