すると目の前にあった屋敷は消えてしまった。
『どうなってるんだ・・・。』
彼方は自分に起きている事態が理解できなかった。
今起きた事を確認するため再び結晶を拾うと同時にまた屋敷が現れた。
『幻じゃないよな・・・。』
彼方はゆっくり屋敷の扉を押した。
キイィィ
すると扉は音をたてて開いた。
幻じゃないとわかり彼方はすぐに四人に連絡した。
少し待つと四人は急いで集まってきた。
彼方は今までの事と屋敷について説明した。
四人も最初は半信半疑だったが実際結晶に触れ屋敷を目にし驚いていた。
取りあえず彼方達は屋敷の中に足を踏み入れた。
『埃っぽいな・・・。』
桂雅は眉をひそめた。
『わっ!』
その時、理乃が何かにつまずき結晶から手を離してしまった。
だが、彼方達の前から理乃はいなくならず屋敷の中にいた。
試しに全員が手を離したが誰一人いなくならなかった。
『なるほど。一度中に入れば結晶に触れていなくても屋敷からは出されないのか。』
理都は結晶を拾いまじまじと見た。
『それはともかく。この屋敷、使えるんじゃない?』
千歳はトンと床をついた。
『確かに。ここなら誰にも見つからないし、暮らすことも出来そうだ。』
彼方は屋敷の中を見渡した。

