『いいけどよー。広いとこ探してどうすんだ?』
桂雅は不思議そうに首をかしげた。
『僕達で家を建てる。まぁ、すごく時間がかかるけど。』
『でも、精度なら文句無しの家にするよ。』
双子は何枚か予定設計図を取り出した。
『取りあえず、家があるかないかが先だな。連絡先だけ交換して個人で探そう。』
彼方はポケットから携帯を取り出し、アドレスを交換した。
『何かあればすぐに連絡。集合は一応ここに一時だ。それじゃあ解散。』
時刻はAM10:05。
彼方は四人に指示をだし、森の奥に向かった。
それからしばらくたち時刻はAM11:27になった。
彼方は携帯で時間を確認し、連絡が来ていないかも確認したが誰からも連絡はなかった。
そのまま、さらに奥へと進んでいると何かを蹴った。
大方、石でも蹴飛ばしたのだろうと彼方が足下を見るとそこには五つの色を持つ小さな一つの結晶があった。
(なんだ?見たことのない鉱石だな。)
彼方は好奇心からその結晶を拾った。
その瞬間目の前の景色が歪み始めた。
訳がわからず呆然とその様子を見ているとそこに西洋風の屋敷が現れた。
『な、なんだ・・・?』
彼方は驚き結晶を落としてしまった。

