朝からなのだから昼食はどこかで買うのだろう。

彼方はリビングに行き明日出かけることと昼食がいらないことだけ伝え軽く夕食を食べて部屋に戻った。

翌日、時刻はAM8:30。

彼方はカバンを背負いキッチンにあったパンをひとつくわえ家を出た。

春風も吹く中、彼方は学校に向かって自転車をこいだ。

校門前に行くとすでにみんな集まっていた。

『はよー。遅かったなぁ。』

桂雅は「寝坊か?」と笑った。

『別に遅刻じゃない。』

彼方も負けじと言い返した。

学校も時計はAM8:50を指していた。

『そこまでにしとけ。あたしも混ざるぞ。』

千歳はため息をついた。

『『取りあえず移動しよう。人目につかない森にでも行こうか。』』

双子は先にペダルをこいでいった。

彼方達もその後を追った。

途中でコンビニに寄り昼食も買った。

『まあまあでけー森だな。』

桂雅は森に着くなりキョロキョロ

確かに大きい森で町の住人もあまり来ない。

『さて、改めて。僕は左右 理都。』

『私は左右 理乃。』

『『得意なのは物作り。機械、武器、その他ダミーなんでも作れる。』』

双子は得意げに笑った。

『俺は聖川 彼方。昨日も言ったように学問が得意だ。作戦ならまかせろ。』

彼方は手に持っていたペンを回した。