『手を組まないか?俺達五人でパーティーを組むんだ。』
彼方はそう提案した。
『『『『パーティー!?』』』』
四人は少し驚いた様子だ。
『世界を相手にするんだ。一人より五人のほうが完璧になるだろ?』
彼方は少し胸が高鳴った。
『面白れー。のった。』
桂雅は彼方の肩に手を置いた。
『あたしものった。いわゆる異能組織だな。』
千歳も彼方にパイプの先を向けた。
『『いいだろう。同じ意志を持つ奴は恐らくこれだけだろうしな。』』
双子も彼方の手をとった。
『明日、学校休みだったな。せっかくだし集まろうぜ。』
桂雅は理科室にあったカレンダーを指した。
『今後についての会議もしたいしな。』
『改めて紹介もしたほうがいいだろうしな。』
双子も頷いた。
『んじゃ、校門前にするか。朝9時集合な。あたしあんまり家にいたくないんだよー。』
千歳はそう口をとがらせた。
『それじゃあ、明日。』
彼方はそう四人と別れた。
彼方自信も家にいるのは嫌だ。
親は成績の事ばかり。
大人にとって都合の良い子供にしたいのだろう。
彼方はこの当たり前となりつつあるシステムが嫌いだ。
いや、子供なら誰でもそうなんじゃないだろうか。
彼方は家に帰ると明日の準備をした。

