『それじゃあ、その意思が本物か。』

『一つ質問してみようか。』

双子は彼方達を順に見た。

『『君達はこの世界を壊すことが出来るか?』』

双子の目は真剣そのものだった。

『僕達は出来る。』
『いや、きっとしてみせる。』

双子はお互いの手を強く握っていた。

『勿論だ。』

気づくと彼方はそう言っていた。

『これでも入試で満点とるくらい学力、知識には自信がある。』

彼方は指でトントンと頭を叩いた。

実際、彼方は入試で満点をとり、大抵の問題なら簡単に解くことが出来る。

『俺も。』

桂雅もそう手を挙げた。

『さっきも言ったけど、俺は常人より五感がいいんだ。遠くの物や微かな音や匂いもいちころだぜ。』

桂雅は双子を見てそう明るく笑った。

『あたしもだな。』

千歳もカンと床をパイプでついた。

『これでもここらじゃ一番の強さで負け知らず。相手がつまらなさすぎてちょうど退屈してたからな。相手が世界なら楽しませてくれそうじゃん。』

千歳は楽しそうに笑った。

『『こんな奴ら初めてだ…。』』

双子は彼方達の言葉に驚いていた。

『俺もだよ。まさか自分と同じ考えの奴がこんなにいるとは思わなかった。』

彼方は双子に手を差し出した。