『俺と同じだ・・・。』

彼方はそう呟いていた。

双子は驚いたように彼方を見た。

そして双子が口を開きかけた時

『うわっ。三人をいるじゃん。』

いきなり一人の少年が扉を開けた。

『『あんた何?』』

双子は気に入らなさそうに少年を見た。

『こえーな。教室にいたら面白い会話が聞こえてきたから見に来たんだよ。』

少年はそう笑った。

彼方はこいつも他の連中と同じかとため息をついた。

しかし

『俺もこんな生活嫌いなんだよ。平凡ってやつ?』

双子も彼方も驚いた顔で少年を見た。

『俺は春夏秋冬 桂雅(ひととせ けいが)。五感が他のやつよりちょっと良くてさ。』

桂雅はニッと笑った。

彼方が突然のことに固まっていると

ガタァァァン!!

扉が誰かに飛ばされた。

『こんな所にサボりが四人。』

そう言って一人の少女が入って来た。

『立ち聞きなんて性に合わないとこもあったけどおかげで良いこときいた。』

少女は持っていた鉄パイプを肩においた。

『あたしは百鬼 千歳(なぎり ちとせ)。そこの男子と同じ1ーCだ。あたしもちょうどこんな生活にうんざりしてたとこ。』

千歳はパイプを振った。

『全員、意志は同じってことか・・・。』

彼方は四人を見渡した。