「あ!もしかして、昨日ヒット打ってた人!?」 自己紹介の時に、藤崎将斗と名乗った彼には見覚えがあり、思わず大声で言ってしまった。 「え?見てたんだ。」 藤崎君は少し照れくさそうに言った。 「すっごく、格好よかったよ!!ねぇ、百合!」 百合に同意を求めると真っ赤な顔で俯きながら返事をした。 「うん…。格好よかったよ…。」 ここで私は、昨日百合が言っていた好きな人とは藤崎君なのではないかと思った。