起きた頃には19:32分で、急いでご飯を食べるためにリビングに駆け込んだ。


「あら?やっと起きたのね?」

ママが料理をテーブルに置きながらそう言った。

「も〜!起こしてくれればよかったのに!間に合わないじゃん!!」

目の前に置かれたオムライスを口に頬張る。

「そんな焦らなくても大丈夫よ?お父さんが車出してくれるって言ってたから。」
「え…パパいいの?!」

もう一つのテーブルの方に座っているパパに話し掛ける。

「ん?別にいいけど…。早く食べてくれないと、髪の毛セットできないから、早く食えよ?」
「うん♪」

私のパパは風野 爽輝《ソウキ》、美容師をやってて、今時のヘアスタイルは全部パパに任せてる。

凄い頼もしいから、私はパパが大好きなの。