「よかったね奈那!!!」

あたしは嬉しくて奈那に抱きついた

「ちょ、恭~」

奈那は嬉しそうに
すっごい可愛い笑顔で笑った

「良かったな雅紀~」

そう言いながら侑斗が
マー君の背中をバシバシ叩いている

「いて~よ侑斗!!」

そう言ってマー君は
少しニヤけている

あたしと侑斗は二人を祝福したあと、
なんだか悪くて、二人に先に帰ってもらうことにした

「じゃぁ、先行くね」

そう言って、
奈那とマー君は手を繋いで出て行った



キーンコーンカーンコーン



チャイムがなった瞬間、
あたし達はその場に寝転んだ


「五時限目はじまっちゃったな...」

侑斗がボソッと呟いた

「あぁ~あ!!まさか雅紀に先越されるとはなぁ」

「そ~だね~、あたしもまさか奈那に先越されるとはなぁ...」

しばらくの沈黙
あたし達は複雑な感情と複雑な表情で
腹が立つくらい綺麗に晴れた空を
二人寝転んで眺めていた...