君とあたしのつながりは『幼馴染』、そして
陸上部員と陸上部マネージャー...

ただそれだけ...




「おはよう侑斗!!!」

「あぁ、おはよーさん」

「なにその言い方ウケるぅ!!!」

あたし樋口 恭と中岡 侑斗は小さい頃からの友達、
いわゆる幼馴染だ

趣味も一緒で、
小学校の頃から二人して陸上部へ入っている
でも、今のあたしはマネージャー、侑斗は陸上部のエース
侑斗はエースなだけあって、
大会で走るたびに大会新記録をたたき出している

あたし達は中学一年生入学したての
まだまだ小学生だ
去年はクラスが一緒だった侑斗も今年はクラスが違う


「じゃぁ、侑斗、また部活でね!!」

「おぉ」

そう言ってあたし達はそれぞれ隣同志の教室へ入っていく


「おっはよぉ恭!!!」

朝からテンションの高いこの子は
小学校からの友達の大川 奈那


「おはよぉ奈那」

あたしは奈那を見てにっこり笑った
奈那は小学生の頃からの親友で
侑斗と同じくらい大切な人

「みたよぉ、相変わらずラブラブだねぇ恭と侑斗くん」

「そんなんじゃないよ、うちの家の近く、侑斗くらいしか一緒に行く人いないんだよね」

「ふぅ~ん」


そう言って奈那はチョット経ってから
こう言った

「知ってる?侑斗くんケッコーモテるらしいよ?」

「は?アイツが?ありえないってぇ」

あたしはそう言ってその話を笑い飛ばした


そうだよ...ありえない
侑斗がモテる??そんな馬鹿なことあるわけない...
何故かそう言い聞かせて
あたしは席に着いた