夕方の5時過ぎ。
日は沈み、辺りは電灯で照らされ、肌寒い風が体を吹き抜ける。


もう中学校生活も残りわずかとともに、卒業生の俺には大事な高校受験が控えていた。


その受験に俺は合格するために、放課後に学校で先生に勉強を教えてもらっていた。


学校から出て暗い道を1人で歩いて帰る。
冷たい風がピューッと吹く度に、俺は身震いをする。



5分程度歩くとある1軒家が建っている。

いつもそこの家から賑やかな声が響いてくる。



その家を黙って見る俺。

そう俺の名前は【岸川 凌也】。


俺は最近1年間付き合ってきた彼女に突然別れを告げられた。

その瞬間俺の中の何かがプツンと切れた音がした。



そして、溢れ出てくる涙。止まってほしいけど、止まることなく次から次へとでてきた。