住むところもお金も友達も
私には何もない。



「…最悪。」



夜中の1時。
空を見上げるとさっきまでの星空が
嘘だったみたいに
灰色に染まっていた。


どこか遠くで雷の音がする。


遠慮なんかしないでいつもみたいに
店で会った男の家にでも
行ってればよかった。