「陽菜ちゃん…、ごめんなさい…。」

ここはあたしの部屋。


「陽菜ちゃーん、本当にごめんってばぁ…」

悠は、ベッドの上で毛布にくるまるあたしに泣きそうな声で謝り続けている。


「陽菜ちゃぁーんっ!」

それもそのはず。

だって、あたし。
悠のキスで気絶したんだもの。

皆さん、聞いたことありますかっ?
キスで気絶とか、あり得ないでしょうっ?

なによ、そのケータイ小説とかにありそうな展開はっ!



そんなことを、この悠はやらかしてくれちゃったワケなのです。