それでもあたしは、悠に会いたくて、ここまで来たんだ。
悠に必要とされたくて、今まで来たんだ。
あたしの世界の中心人物は、紛れもなく悠だった。
それはずっと、これからも変わらないし、変えるつもりもない。
……悠。
あたしね、言いたいことがあるのよ。
ずっと、ずっと、気づかなかったけど、ねぇ。
あたしね、
「…あいつなら、いませんよ」
「え?」
突然、後ろからした声に驚いて振り向けば、昨日の男子が立っていた。
「あいつなら、教室にはいません。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…