あたしは空っぽのお弁当を片付けはじめる。
きっと。
この調子だったら、今までだって本当に数多くの告白があったのだろう。
なのに、幼なじみなんかといつまでも一緒にいて。
やっぱりバカなんだ、あいつは。
なのにキス魔で!
なら、さっさと彼女を作って、その子と…、
「ちょ、えっ!?あーーーっ!!」
あたしの心の声は、百花の驚きの声によって阻まれた。
…あたしの方が、驚いたわよ。
「ちょっと、陽菜ちゃんっ!」
「百花、叩かないで。
なによ、もう、落ち着いて?」
「いいから、あれっ!」
百花の指差した先には。
……は?

