「本当に、あいつがただ、キス魔なだけよ」 そう、別に、付き合ってる訳じゃないんだから。 「キスだけなの?」 「当たり前じゃない! てか、だけってなによ?」 「んー、よくガマンしてるね、悠くん」 「はぁー?」 ガマンとか、意味が分からないし! 百花とあの彼氏が付き合い出して、すでに一年以上経った。 日に日に、百花は恋愛関係についてだけはお姉さんのような顔を見せる。 そして、今みたいな意味の分からないことを言う。 あたしの可愛い妹のような百花が……。 ……絶対に、あの彼氏のせいだわ。