「ウソだよ」

ウソ…そっか嘘か…よかったって嘘??


「なんで嘘つくのさ!!びっくりしたでしょ!!」

怒鳴るように和也に言った。

「なに…そこまでよかった??付き合ってなくて。」

和也は私を試すかのように聞いてきた。


「はぁ??な…なわけないでしょ!!!あほか」


「それともヤキモチ??」

「弟みたいにしか思っていない和也にヤキモチなんか妬くわけないでしょ??人をからかうのはやめてよね。かわいくないんだから…」

……思ってもいないことを言ってしまった。
あ─!!沈黙だぁ!!和也ムカツクことばっか言ってくるんだもん。
穴があるなら隠れたい!!!!!!!

「か…和也だって私と鈴木先輩のこと気になるんじゃないの??さっきしつこく聞いてきたし。和也…私にヤキモチ妬いてるんじゃないの??」

ふざけた口調でいった。
だけど和也はさっき言ったことを気にしているか分からないけどずっと私のことを見ていた。


「妬くわけないじゃん…こんなかわいくない奴に…ありえねぇ─変なこと言うよ。」

私から視線をはずすとカレーを見ながら笑いながら言った。

…可愛くないか…ありえねぇ─か…変なことか…和也がいう言葉1つ1つに胸がチクチク痛んだ。
こんなにかわいくなろうとしたのに…体をかけたのに…。
ヤバイ泣くかも…

「はっ…あはは可愛くないか…鈴木先輩はかわいいって言ってくれたな。それに好きって言ってくれたし」

和也はまた私に視線を合わせた。
だけどその顔は怖くて目がレーザーみたいに私を見ていた。


「で…付き合うの??」

低い声で和也は言った。


「さ…さぁ?どうしよう」

「最低だな…少し変わったからっていて好きでもねぇ奴と付き合うんだ」

あきれた口調で私みた。