「ま…ままって。まだ床に皿の欠片があるしカレーライスもあるし…片付けないと…」
和也は強く私の手を握り締めた。
「片付けより…陸の方がさきだろ…バカか」
な…なんでそんなに和也は私をドキドキにさせるのが上手なの???
ずるいよ…ほんっとずるい…。
そんなことを言われたらなにも言えません…。
和也に消毒をしてもらった
「ほぃ!!できた」
パッと私の左手を離した。
なんか寂しい…もっと掴んでほしかったな…………ってなんてことを考えてんお私はぁ!!アホアホ!!ただの欲求不満な女じゃん!!(その通りです。なにもかも未経験)
「ありがとう!!」
「あぁ~おぉ」
和也はテレながら私から目線をはずしてどっかを見ながら言った。
そのあと2人で落ちたカレーライスを黙って片付けた。
そのあとご飯がもうお姉ちゃんの分しかなくて他のおかずを一緒に和也と作った。
「「いただきます!!」」
2人ともあまりにも料理がおいしくて夢中で食べていた。
なんか沈黙だぁ……
なんか喋った方がいいかも…でもなにを話せば…
「あのさぁ…」
話しかけてきたのは和也だった。

