し…し自然に自然に…と呪文をとなえるように心の中で私は何回も言っていた。


「今日ね!!お母さんカレー作ってくれたからもう今から食べる??」

和也の背中を見ながら言った。


「そうだな…。部活で腹減ったし…食うか!!」

私は駆け足で台所に行った。

「言うと思ってカレー温めておいたよ!!んじゃぁ今から入れるねぇ──」

ゆっくりとご飯が入った皿にカレーのルーをいれた。

「んじゃあお願いしますわ」

優しく笑いかけると和也はテーブルに座って私を待っていた。

「できたよ─!!…っうわああぁぁ────!!!!!」

  ガシャ───ン!!!!

カレーを盛り付けるてテーブルに置こうとしたとき皿を両手方とも持ってて重たくて片方の右の皿を落としてしまった。


「おい!!大丈夫かよ!!」

焦ったような声を出して私のほうに近寄ってきた。

「ごめんね!!ごめんね!!」


もう私はこんなときになにをしてんのよ!!!
せっかく和也と久しぶりに2人きりになれたのに………
1番のいけない失敗しちゃった……。
もう…最悪。
私は急いで割れた皿を素手で欠片を取っていたら

「………っいぃった!!!」

親指から血がゆっくりゆっくり出て床に落ちていった。

「お前は…なにやってんだよ!!素手でやったらケガするぐらい分かるだろ──!!」

和也は私の目の前で立ちながら顔を下を向けて呆れた口調でいった。

和也はその場でゆっくり座ってケガをした左手を和也の右手が掴みゆっくり和也の顔まで上に上げた。

「うわぁ…肉まで切れてっぞ」

私は和也に手を掴まれてドキドキしてんのに平然と私の手をみる。

「まず…消毒だな。こっちこい」

ゆっくり私の手をひいた。