『終点暮岬―、暮岬。
お降りの際はお足元に、ご注意ください』



―あちゃぁ、乗り過ごした。


…まさか貴明と会える
(ただ隣にいただけだけど。)
なんて思ってなかったな。
…それとも夢かな??
夢だったのかも…。



―ああ、降りなきゃ。

目を開けると

私はまだ
誰かの肩に寄りかかってるままだった。