二時間ほどして理恵は一人の女性と共に病室に戻ってきた。年は三十代後半くらい、TTシャツにジーンズというラフな格好で長い髪を後ろで束ねていた。名前は鏡美里、理恵の話だと霊能力者ということだった。リサの過去を知るために連れてきたのだそうだ。
理恵は勇作を車いすに乗せて美里と共に屋上に向かった。勿論リサも一緒である。
屋上も日差しが強かった。
日陰の殆ど無いそこには誰の姿もなく、これから彼女達が行おうとしていることには追号がよかった。
「あなたがリサさんね?」
壁際に佇むリサを見て美里が言った。
リサはこくんと頷いた。
「それで私はこの子の過去を透視(み)ればいいのね?」
美里は理恵の方を見た。
理恵もまた頷いた。そしてリサの方に近づいてきてその目をじっと見つめた。勇作がリサの手に触れる。
「大丈夫、怖いけど…」
リサはかすかに震えていた。
「それじゃあ始めるわね」
美里の眼がリサをいるように見つめた…。
理恵は勇作を車いすに乗せて美里と共に屋上に向かった。勿論リサも一緒である。
屋上も日差しが強かった。
日陰の殆ど無いそこには誰の姿もなく、これから彼女達が行おうとしていることには追号がよかった。
「あなたがリサさんね?」
壁際に佇むリサを見て美里が言った。
リサはこくんと頷いた。
「それで私はこの子の過去を透視(み)ればいいのね?」
美里は理恵の方を見た。
理恵もまた頷いた。そしてリサの方に近づいてきてその目をじっと見つめた。勇作がリサの手に触れる。
「大丈夫、怖いけど…」
リサはかすかに震えていた。
「それじゃあ始めるわね」
美里の眼がリサをいるように見つめた…。


