初めてアイツと出会ってからはもう一年が過ぎたというのに…
「振袖新造だから」などと言う気はない。
(ふん、総司じゃあるめえし…)
手を伸ばせば頬を染めて寄り添い、顎をすくえば恥らって目を伏せる…
慕われているという自惚れはあった。
…少なくとも、嫌われちゃいねえだろう。
あの瞳だ。
無垢な童女のように澄んだ瞳で見やがって。
その瞳に恥じるようなことをしたくない。
どこまでも守って、慈しんで、大事にしたい…と
そう思うのに
次の刹那には艷めいた情婦のように瞳の色を変えて
俺を挑発し、篭絡(ろうらく)する。
(しかもそれを自然にやりやがるから手に負えねえんだ…)
大事なのに…めちゃくちゃに壊してしまいたい繊細なガラスの細工のようだ。
チッ…
重い足取りを誰の眼にも触れさせたくなくて、
無理矢理に足を速めた。
************
ドクンッドクンッと心音が高まるのを感じながら…
身の内に起きた衝動に突き動かされるように
指先を伸ばして、そっと◯◯さんの頬に触れていた。
(うわぁ…すべすべしてる…)
僕の腕にすっぽり収まった◯◯さんは黙って目を伏せたまま…
したいようにさせてくれてるみたい。
調子に乗って…ちょっと顔にかかった髪を、そぅっと肩に流す。
絹糸みたいな髪に触れて、ゾクリと身体が粟立った。
なんだか◯◯さんからは甘い匂いが立ち篭めているようで
もっと近づいて…もっと触れたくて…
でもずっとこのまま、抱いていたいような…そんな気持ち。
「振袖新造だから」などと言う気はない。
(ふん、総司じゃあるめえし…)
手を伸ばせば頬を染めて寄り添い、顎をすくえば恥らって目を伏せる…
慕われているという自惚れはあった。
…少なくとも、嫌われちゃいねえだろう。
あの瞳だ。
無垢な童女のように澄んだ瞳で見やがって。
その瞳に恥じるようなことをしたくない。
どこまでも守って、慈しんで、大事にしたい…と
そう思うのに
次の刹那には艷めいた情婦のように瞳の色を変えて
俺を挑発し、篭絡(ろうらく)する。
(しかもそれを自然にやりやがるから手に負えねえんだ…)
大事なのに…めちゃくちゃに壊してしまいたい繊細なガラスの細工のようだ。
チッ…
重い足取りを誰の眼にも触れさせたくなくて、
無理矢理に足を速めた。
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ドクンッドクンッと心音が高まるのを感じながら…
身の内に起きた衝動に突き動かされるように
指先を伸ばして、そっと◯◯さんの頬に触れていた。
(うわぁ…すべすべしてる…)
僕の腕にすっぽり収まった◯◯さんは黙って目を伏せたまま…
したいようにさせてくれてるみたい。
調子に乗って…ちょっと顔にかかった髪を、そぅっと肩に流す。
絹糸みたいな髪に触れて、ゾクリと身体が粟立った。
なんだか◯◯さんからは甘い匂いが立ち篭めているようで
もっと近づいて…もっと触れたくて…
でもずっとこのまま、抱いていたいような…そんな気持ち。
