一週間が経った頃から
部活に行かなくなった
それから私は青春を感じ始めた
授業が終わると
「あずさ~どっか遊びに行こう!」
「いいよ~どこ行く~」
そんな遊びほうける毎日が始まった
「今日はコンビニww」
「いいね」
1キロくらいのとこにあるコンビニまで
日常会話をしながら歩くのが日課
ここは田舎とあって何もない
だからか行く場所は大体決まってる
駅か、コンビニ、スーパー
お金があるときは
3駅向こうの市内に行って
オケをしたり、プリを取ったり
そんな毎日だった
コンビニで溜まっていると
あずさが話を切り出した
「あさみは好きな人いないの?」
「いないな~、でもけい先輩はかっこいい。彼女いるけどね…」
けい先輩。
応援歌練習という一年生の拷問のような行事
あたしは臆病で弱虫のせいか
応援団の一部がめっちゃ怖かった
そんななかであたしの支えになってくれた
たった一人の応援団の先輩
同じ中学だったがあまり興味がなかった
でも優しさに触れてから
気になっていた
「またけい先輩の話かよ~」
あずさにあきれながらも
話を続けた
「だって優しいじゃん」
「まぁ悪い人では無さそうだけどね」
「だしょ~」
いつしかけい先輩に恋をしていた