「駅まで送っていくよ。」
「うん、それじゃあ、行こっか。」
近くの駅まで、私たちは並んで歩いた。
こうちゃんは相変わらず歩くのが速くて、私は少し早足で追いかけた。
夫以外の男の人と並んで歩くのは本当に久しぶりだった。
普段から七波と手をつないでゆっくり歩くのが当たり前になっていた私には、こうちゃんの早足が新鮮で自然と顔がにやけた。
「何だよ、何笑ってんの?」
「別に!
こうちゃんとこうやって並んで歩いてるなんて、信じられなくて。」
「あそこの駅の入り口まで、手つないでもいい?」
「え?」
「ちょっとだけ、ユイに触れたい。
ごめん、わがままで。」
私はドキドキしていた。
私の心臓の音が街中に響いているんじゃないかと思うくらいドキドキしていて、
下を向いたまま
『うん』と頷くのが精一杯だった。
「うん、それじゃあ、行こっか。」
近くの駅まで、私たちは並んで歩いた。
こうちゃんは相変わらず歩くのが速くて、私は少し早足で追いかけた。
夫以外の男の人と並んで歩くのは本当に久しぶりだった。
普段から七波と手をつないでゆっくり歩くのが当たり前になっていた私には、こうちゃんの早足が新鮮で自然と顔がにやけた。
「何だよ、何笑ってんの?」
「別に!
こうちゃんとこうやって並んで歩いてるなんて、信じられなくて。」
「あそこの駅の入り口まで、手つないでもいい?」
「え?」
「ちょっとだけ、ユイに触れたい。
ごめん、わがままで。」
私はドキドキしていた。
私の心臓の音が街中に響いているんじゃないかと思うくらいドキドキしていて、
下を向いたまま
『うん』と頷くのが精一杯だった。