和真にとっては久しぶりの休日。


娘の笑顔を見ることが一番のストレス解消法だと
いつも言っている彼は
休みになると私を家から追い出そうとする。
七波と二人っきりになりたいみたい。

外へ出かけてくるようにと勧める和真に背中を押されて、私は久しぶりに一人で出かけることにした。


「じゃあ、お言葉に甘えて。

ちょっと買い物に行って来るわ。」


右手には、バッグ。
左手には、携帯電話をしっかりと握り締めて私は家を出た。