その日はなにも起こらなかった。 「陽乃! 帰ろー!」 「うんっ。」 バスに乗るともう 柚希はいないから安心できる。 そしたら涙がでてきた。 「ちょっ…陽乃。 どうしたの…?」 「ううん… なんでもないの…」 「なんでもないわけないよ。 話して??」 「…うん。」 今日の紙のことを 話すと杏莉はまた怒っていた。 それと同時に励ましてくれた。 「大丈夫だよ陽乃! なんかあったらまたあたしに すぐ言うんだよ!」 「うん。 ありがと杏莉。」