それから五回ぐらい繰り返し…

「嘘でしょ…」

全敗。

「まだやるのか?」

「えぇもちろん!」

「ハァー」

溜め息ってなんか…

ムカつく!!

私は走って隠れ場所を探した。
ある物置部屋を見つけた。ここなら…
あけると暗く少し怖かったがそこに隠れることに

「もういいよ!!」

また叫んだ
そしてまた探し始めた。
ブレラはまだここから遠いところにいる
今度は勝てるかも!

とそこに…

「あれ?
ここ鍵かけてないじゃないちゃんとかけないと」

ガチャ

えっ…
今の音なに?

さっきメイドが鍵とかなんとかもしかして!?

扉に手をかけあけようとするが…

ガチャガチャ

あっ開かない!!
嘘でしょ
もしかして…閉じ込められた!!

どうしよう?
とにかく助けを…

いやだめよ…
ブレラさんに聞こえちゃう…

誰か来るまで待つか…

それから二時間
ブレラさんが見つけに来るわけでもなくメイドたちが来るわけでもなく閉じ込められたまんま。

私…ずっとこのままなのかなぁ…

なんか…泣けてきた…

「ウッ…ヒック…」

その時…

ドン!!

扉が破壊され
そこには…

「シェリー…大丈夫?」

ブレラさんがいた…

「ブレラさん…怖かったよ…」

勢いで抱きついた。
そのときブレラさんは驚いた顔をしていた。
しかし、すぐに無表情になり私の頭を撫でてくれた。

初めて無表情以外の表情をみた。

すこし距離が縮んだ証拠かな…