建物中を走ったがなかなか見つからない…

後10分…
どこなのよ…

よく考えないと
お父様ならお父様なら…

あっ…
プライベートに使う船!! 急がなきゃ!!


私は無我夢中で走った。
そしてコナー家だけの船着き場につき、そこには…

「待って!!」

「シェリー!!」

「シェリー…」


お父様とブレラさんが船に乗ろうとしていた。

「お父様…ﾊｧ…ブレラさんと話をさせてください…」
「少しだけだぞ…」

「ありがとうございます」

ブレラさんが近づいてきた。

「ブレラさん…ごめんなさい!!」

「!!」


私は頭を下げた。

「ブレラさんが私のためにしてくれたとは知らずにあんな酷いこと言って本当にごめんなさい!!」


「別に気にしていない…」

「許してくれるの？」

「あぁ…どうせもう会えないだろうしな…」

そう今日でお別れ…
だからこそ伝えなきゃ…伝えなきゃいけない!!


「……き……」

「何と言った？」


「ブレラさんが好き!!」


「!!!」

言ってしまった。
人生初の告白。

「ブレラさんがサイボーグでも、感情がなくても…
私はブレラさんが好きなの!!」

泣いてしまった…
涙が溢れ出てくる。
昨日もさっきもあんだけ泣いたのに…

「ｳ…ﾋｯｸ…」

泣いていたら…誰かに引き寄せられ抱き締められていた…

「…ブレラ…さん？」

ブレラさんによって…


「俺はここ最近お前をみると胸が痛くなる…サイボーグなのに
それにお前をみると理性がたもてなくなりそうになる…俺は考えた…
考えていきついた答えは…」


「答えは？」

耳元でささやかれた…
そう…

「お前が好きだ」


っと…

最初は嘘だと思った…
空耳だと思ったしかし…
お父様が驚いた顔でこちらを見ている。
本当なの？

夢ではなくて…