目を開けるとそこは見慣れた自分の部屋の天井。

少し固まってから上半身を起き上がらせまわりを見た。
あきらかに自分の部屋…
でも、何故?

そこに誰かが入ってきた…
「目が覚めたか」

「ブレラさん!?」

それは私がこのことを一番知られたくない人だった。
「どうして…ブレラさんが…」

「お前が倒れたと電話が来た。」

「えっ…」

ブレラさんが言うには私の携帯でテラがブレラさんに電話をしてきたらしくすぐに学校に来てくれたらしい。

「学校には休むと言っておいただからお前は…」

「何で…」

「ん?」

「何で来ちゃうのよ!!」

私がいきなり大声を出すからブレラさんは驚いていた。

「迷惑をかけたくなかった…のに…」

「何故そうおもう?」

「だってブレラさん…私が学校に行ってる間に寝てるんでしょ?」

「?!」

驚いていた。
きっと何故知ってるかということに驚いているんだろう。
だって…

「だって…さすがのサイボーグも一日中は寝ないはキツいでしょ?」

「……」

「私が寝てる時間に起きて、私が学校に行ってる間に寝てるんでしょ…」

「あぁ…」

「だから、眠りの邪魔をしたくなかった…私がいたら寝ないから…」

それが理由…
私のせいで無理をしてほしくない…
私はシーツを強く握った。

その手にブレラさんの手が重なった。
私はブレラさんを見た…
そのときブレラさんは困った顔をしていた。
いつもの無表情ではなく…ちゃんと感情が入っていた。

「俺はお前のボディーガードだ…お前に何かあったら役目の意味がない。
その方が迷惑だ。」

あっ…私はブレラさんから生きる意味をとろうとしたんだ。
最低だ…

私はうつむいた…
「だが、」

もう一度ブレラさんを見た…
その時一番驚いた。
あまりにも優しい顔をしていたから。

「気づかってくれたことは嬉しかった…」

私は気づいてしまった…
サイボーグであるブレラさんのことが好きなんだと。