私は1人で帰りながら思った。

 君の口から好きだなんて。。

 まぁ違ったみたいなんだけど。私は1人妄想の世界に入っていた。

 周りなんか見てもなく。それだけ私は嬉しかった。

 「え?」

 なにか光が見えた。でもそこから何の意識もなかった。



 
 目をあけるとお母さんもお父さんもお姉ちぁんもいた。

 お母さんは泣いている。

 「繭。よかった。本当よかった。」

 「あたし・・・。」

 「事故にあったんだよ。繭がフラッと出てきたって運転手の人は言ってたよ。」

 お姉ちゃんが言ってくれた。

 「あ。そうなんだね。」

 「3日も目を覚まさなかったんだよ。頭打ったからみんな心配してたよ。愛ちゃんや陸君も来てくれてたのよ。」

 お母さんは泣きながら言ってくれた。

 ドアが開いた。

 「まっゆぅ・・。心配したんだからね・・。」

 愛は泣いていた。

 「なら、お母さん達は帰るわね。安静にしているのよ。」

 私はうなずいた。

 「もう泣くな。」

 と陸は頭をさすっていた。