繭がバスケをできなくなったなんて。俺は驚いた。

 俺は今呼び出されたのに、呼び出した本人が来ない。

 自分から呼び出しておいて遅刻かよと思いながら怒りを抑えてた。

 「すいません。」

 「いいよー」

 俺はいつもキャラを作ってる。

 「昨日のバスケにときと違いますね。」

 「そうかなぁ?ボール握ると俺人変わるからなぁ。」

 「そうなんですか」

 「何か用でもあったの?」
 
 「さきぃ。優君のこと好きなんです。もしよかったら付き合ってもらえませんか?」

 「ごめんね。気持ちはうれしいけど付き合えない。」

 「好きな人でも入るんですか?」

 「・・・・・・・。」

 「いるんですね」

 「俺いるんだよね。」

 「告白したらいいじゃないんですか?」

 「俺一回振られてるんだよね。」

 「優君をふるひとっているんですね」

 「はは!」

 俺は笑ってごまかしながら彼女の前を去った。