俺は、陸たちに繭が引っ越すってコトを聞いた。

 何もいわれなかった。でも思い出すのは・・・。

 繭の泣いた顔。

 繭が怒った顔。

 だった・・・・・・。俺の前は

 いつもそうだった。繭が行ったら俺は後悔する。

 なんにも話してない。そう思ってると、俺は勝手に足が動いていた。

 いつの間にか繭の家の前にいた。

 繭が出てきた。

 「少し出てこれるか?」

 「うん・・。大丈夫・・・。」

 俺達は近くの公園に行った。

 「3年前突然いなくなってごめん・・・。」

 「うん・・・。」

 「東京行くんだって?」

 「うん。」

 「気をつけて行ってこいな・・。」

 「ありが・・と・・ぅっ」

 繭は泣いていた。俺は何も声をかけれなかった・・。

 「帰ろうか?」

 「ばいばい」

 俺達はお互い歩き出した。

 俺は繭にないも伝えてない・・・。

 「まゆー」

 繭は振り向いた・・。

 「頑張れ!!!」

 繭はうなずいて歩き出した・・・。