私はコレを言って、優君をあきらめようと思った。 

 私の中で何かが吹っ切れたような気がした。そう思いながら自分のクラスに戻った。

 愛が、

 「繭ー。めっちゃよかったよ。私泣いちゃった。」

 「繭!私も感動したよ!」

 桜も言ってきた。

 「ありがとう!」

 私は2人にお礼を言った。先生が私を呼び出した。

 「渡辺。アメリカのどうするつもりだ?」

 私は考えてもなかった。

 「作文の人と行ってきたらどうだ?」

 「やめときます。幼なじみで行って来ます。」

 「分かった。何人だ?」

 「一応6人でよろしくお願いします。」

 「わかった。」

 私は愛の元へ戻った。愛に言わないと。

 「愛。アメリカのコトなんだけど、幼なじみで行かない?」

 「いいけど、優君どうするの?」

 「何にも言わないでおく。」

 「繭がいいならいいよ」

 「ありがとう。」

 私たちは明後日から行くことになった。