「そうと決まれば、明日の放課後いくぞ。」 「そうだね。…あ、私家ここだから。また明日ねっ!」 「おう。じゃあな。」 矢口君に手をふって、家のドアを開ける。 そういえば、と、私は立ち止まる。 矢口君、なんであそこまで協力してくれるんだろう…? 私は彼を見る。 遠ざかる矢口君の背中が、やけにたくましく見えた。