理沙の家からの帰り道。

私と矢口君は無言で歩いていた。


「誰なんだろうな…」
「え…?」


上手く聞き取れなくて、矢口君を見る。

「誰なんだろうな、シンヤって。」
「あ、あぁ…」

矢口君に言われ、考え込む。

確かに、誰なのか。