決まって、
慰めるのはアズで。
アイリの頭を撫でながら、俺にこう言うんだ。
「アラン!アイリをいじめるなよ!」
笑って欲しかっただけなのに。
アイリの笑顔が、
見たかっただけなのに…。
しょぼくれて父上と叔父様が話す部屋に行った俺は、そこでさらにショックな会話を聞いたんだ。
「アランを連れてくるのを止めるよ…」
父上がそう話していた。
「なぜ。アズとアイリと仲良く遊んでいるではないか…」
そうだよ、ちちうえ。
なんで…?
「あいつは、まだ子供だ。いつ自分がウィッチだと口を滑らせるか…。言い効かせてはいるが、心配でな…。」
いわないよ。
おれ、いわないから…
「そうか…。そうだな、カルラの情報も絶えてきた。」
「あぁ…私もここへ来る頻度を控えよう…。」
俺は、
だから『嘘』と『隠し事』がうまくなった。
アイリに会う為に、
こういう性格になったと言っても過言ではないんだよ?
…あ、
人のせいにするなって怒られるな…。
言い過ぎた。
悪かったよ…。

