先生がマルクに言った。


「ここまでだな、マルク!!」

「…ぐ…っ!!」

身動きの取れないマルクが恨めしそうに先生を見ていた。


「青服たち!…そのまま、魔力を持たないまま暮らしなさい。それが罰だ。いいね?」


青服たちは誰も反論しない。
そんな気力がないのか、誰もが肩を落として動こうともしない。

先生は彼らに魔力を放ち、
『永久封印』を施した。


青服たちが、自分たちの犯した間違いに気付いている、と信じたい。

力を持たない人も、
ウィッチも、
同じ人間なんだよ…?


「マルク、お前も『永久封印』させてもらう。…アイリさん、私がマルクを預かろう。」

先生が私の近くに立ち、両手を構えた。


私から放たれ、
先生に拘束される。

その一瞬にも満たない間の事だ。


微かに…、
マルクの白い光が放たれた。


『………!!』

「気をつけろぉぉ!」

そう先生も叫んでいた。
そして、マルクを拘束し締め上げた。


マルクの最後の足掻き。
ふくみ笑い…



『…何をしたの…!?』

私は、焦って周囲を見回した。


白い光の向かった先を探す。

今のところ、
皆は無事だった。